週末、京都で出産ケア政策会議に参加してきました。

これは、ドーリング景子さん、日隈ふみこ先生、古宇田千恵さん方の呼びかけで、日本の出産ケアを根本的に変えたいと思う有志のメンバーで構成されています。

それはそれは、壮大な目標であり、それに向かって足並みを揃えて立ち向かうのは簡単なことではありません。

それでも変えたいと思う人達は、愛情が深く深く海のように懐の広い皆さんで、その出会いにただただ感動してしまいました。

この一年を通して、そんな皆さんと沢山の話をできることが今からとても楽しみになりました。

その会議に出ていなくてもどんなことを話しているの?と気になる方もいると勝手に思いますので、少しご紹介します。

今の出産の現状をこんなもんだと思っていらっしゃると思いますが、
まず、妊娠したら医師の診察をうけ、何となくそこで出産の予約もして通う。特にそこがどんな産院かも知らないで通うというパターンが日本はほとんどです。

ニュージーランドなどの海外は、まず一緒に出産する助産師を探します。助産師が決まったら、どこで産むのかを決めます。
途中で異常が見つかったら医師の診察を受けますが、助産師はずっと一緒。
助産師とずーっと手を繋ぎながら、産後まで歩んでいくわけです。
その時点で、すでに1人じゃない。

そして、日本は出産が保険ではなく自費扱いですよね。その良さもあるんですが、病院などは7人の患者さんに対して、看護師1人は置きなさいよとかいう7:1基準があり、そうしてないと病院の収益や評価が保険制度によって決められていくので、保険で賄われるケアの方が基準が確立しています。

日本は自費扱いの出産についてそこがおざなりになっていて、特別な基準がないので、何となく7:1基準と同じように扱われています。混合病棟などの病院で働いている助産師は、そんな中でお産に立ち会うと、千手観音じゃないとできないような量の仕事を求められていることになります。

海外では陣痛が来ている産婦さん1人に対して、1人の助産師がつかなければならないと法律で決められています。法律で決められているから、守られている女性の権利は、本来なら日本でも守られなければいけません。

そういった制度を整え、女性がまた産みたいと思えるような出産になるよう、話し合いを続けていきたいと思います。

すごく大変だけど、がんばります