こもれび助産院のブログにお越しいただきありがとうございます
助産師の田嶋恵子です。
京都で月に一度、20名弱の志ある助産師が全国から集まって、これからのお産を変えたい!と話し合いを重ねています
今回は看護協会の会長になられた助産師の福井トシ子会長に講義をしていただきました
看護協会とは、71万人の看護師が所属する大きな団体ですが、今年から会長が助産師になった事は本当にまれで、助産師にとってまたとないチャンスでもあります
日本の助産師は看護師になってから助産師の資格を取りますので、主に病院で勤務する助産師がそこに所属しています。
日本助産師会という助産師だけの団体ももちろんありますが、1万人弱の小さな団体なので、規模からして全く違います。
もともと看護師の方が圧倒的に人数が多いのでこの差は仕方ありませんし、助産師の周りの関係を調整していくためにも看護協会の会長が助産師であることがありがたいと私たちは感じています。
そんなすごい方のお話を直接聞けるのは、すごく貴重な機会をいただいています
そこで私が印象に残ったのは、
これから助産師は地域で活躍していくべきだという事。
高齢社会になり、老後は医療に頼らず、いかに自助共助しながら地域のコミュニティで支え合うかが重要になってきた現代ですが、現代人は核家族化のためにコミュニティに慣れておらず、孤独化しやすい
その孤独化を防ぐためにも、子育て世代から地域のコミュニティを作っていくことが大切であると会長は話していました。
産みやすい地域を作ることが、住みやすい地域を作るのです。
その好例として、地域の助産院が地域母子包括支援センターとして複合的な役割を果たすことが挙げられていました。
複合的な役割とは、
産む場所として機能しながら、
地域の子育て相談場所として、
母子手帳の交付などの窓口として、
孤独な育児に悩む母子が集まる場所として、
母親教室など教育・指導の場として、
低出生体重児などNICU(新生児集中治療室)を退院後、育児に慣れていない、障害のある場合の退院後支援の場(これはとても不足しています)として、
活動していくことです。
産まれる子どもが減ってきて、助産院もお産だけで食べていけないが、助産師がやらなくて誰がやるんだ!という地域の役割が果たしきれていないという現状があります。
地域の役割が助産師にある理由…
もともと助産師の他にはない存在意義は、
母子にとってのエンパワーメントだからです
地域のエンパワーメントも助産師だからできるんです
そして、
小さい子どもを持つ家族は活動範囲が限られているので、毎日気軽に行ける近くのコミュニティがあり、そこから移動せず遊べて、食べて、それなりの時間が気楽に過ごせる地域はとても魅力的に見えるはずです。
孤独な家庭でも、お金をあまりかけずに地域で必要な時はサポートしてもらえるんだと感じれば、もう1人産めるかもしれない。
こんな地域のしくみができたら、とても先駆的だと思います
私ならこのまちで産みたいと思っちゃう
このまちで産みたいと思える地域を作ることは、人口増加のために市町村にとっても重要課題で、まだあまり周りの市町村が手をつけていないうちに着手するのはとてもおもしろそうだなーと考えながら講義を聞きました。
いつかこもれび助産院で出産ができるようになりたいという夢があるので、自分の住む地域で地域とつながって行きたいと強く感じました
少しでも前進できるようがんばります!
最後まで読んで下さりありがとうございます
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